ヨォ~ッ ポン!
と、いう響きを皆様は耳にされたことがありますか?
日本伝統芸能の「能」はいわば、オペラのようなもの。
能の中で、オーケストラの役割は囃子方(はやしかた)と呼ばれます。
まさに、おひな祭りの「五人囃子」、謡い、笛、小鼓、大鼓、太鼓の5種でなりたっており
小鼓はその中でも重要な打楽器です。

小鼓(こつづみ)は日本の伝統的な打楽器です。
場面を盛り上げ、周囲との間合いをとりながら迫力のある掛け声と、胸に響く小鼓の音。
そしてその掛け声と音の両方がハーモニーを奏でるという美しい楽器です。
日本古来より愛されてきた楽器を、日常にとりいれ、心穏やかな時間を過ごしませんか?

小鼓は「胴」と「皮」、「調べ」の3つのパーツがあります。
「胴」は桜の木をくりぬいて作られていて、漆塗りで美しい蒔絵などが施されています。
中は渦巻状にくりぬかれており、中で音が反響してあのすばらしい音色になります。
「皮」は馬の皮を用いており、実際に手で打ち鳴らす部分です。
やわらかい子馬の皮が一番良いといわれています。
「調べ」は皮と皮を結ぶ麻紐のことです。
「調べ」を握ったり緩めたりして音の高低をつけ、それにあわせて打ち鳴らし方も変えていきます。
音の種類は「甲(かん)」「乙(おつ)」「頭(かしら)」「程(ほど)」「ツ」の5種類です。

小鼓の一曲の楽譜は一つの物語り
小鼓は、旋律を奏でるだけではありません。
その曲の情景に合わせてスピードも、掛け声もその表情を変えるものです。
源氏物語、平家物語など映画のワンシーンを演じるように奏でてください。



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